[北海道]ハーブの街から全国へ!ゼロから始めたローズマリーグミ「caor」開発物語(前編)

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人口あたりの焼肉店舗数が北海道内最多の北見市。かつては世界のハッカ生産量7割を占めていたハーブの街でもあります。そんな北見市で、ローズマリーの精油を使ったローズマリーグミ「caor(きゃおーる)」を開発した株式会社伊谷商事の金山美香さんに、販売までの道のりについてお話をうかがいました。インタビューの内容を2回に分けてご紹介します。

無農薬ローズマリーのエキスを練り込んだグミ

――ローズマリーグミ「caor(きゃおーる)」について教えてください。

金山さん:オホーツク産の無農薬ローズマリーの抽出エキスを練り込んだ、リンゴ果汁がベースのグミです。2年の開発期間を経て、2018年12月に販売を開始しました。ローズマリーは北見の隣の美幌(びほろ)町でハーブ農家に栽培してもらっています。リンゴ果汁の原料は、北海道余市産のリンゴです。

現在は、北見や札幌など北海道内の小売店や飲食店、女満別の道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」、女満別空港、新千歳空港などで販売していただいています。2019年の7月には東京進出も果たしました。その他に通信販売もしています。

▶▶ローズマリーグミ「caor」|株式会社伊谷商事

――モスバーガーなどが入るビルの管理会社である伊谷商事さんが、自社の食品開発を始めたそもそものきっかけは何でしょうか。

金山さん: 2016年に北見信用金庫と中小機構北海道が開催した、地域の素材を使った商品開発の実践講座、J(Jimoto)級グルメ開発支援講座 への参加が発端です。ビルのテナント不足という状況もあり、新しいことに挑戦してみることにしました。

企業組合北見産学医協働センターや北海道立オホーツク圏地域食品加工技術センター、北見市など多くの機関からお力添えをいただいています。

試作品が完成した後、商品化するかどうか悩みに悩みましたが、オホーツク財団の発表会で「商品化したら置きます」という声があったことで販売を決断できました。

実際に商品を見ていただいたときに、「これなら店頭に置けますよ」という言葉を聞いて涙が出そうになりました。本当に感謝しています。

私自身、高校生の頃から食品開発には興味があって、おまんじゅうの絵を描きながらコスト計算などもしていました。その頃からの想いが形になったと思うと感慨深いです。今は何でも楽しくてしかたがないです。

地元への熱い想いがローズマリーグミを生み出した

――商品をローズマリーグミにしたのはなぜでしょう。

金山さん:北見は焼肉の街でもあり、ハーブの街でもあります。私はハーブの香りが好きなので、消臭効果のあるハーブで焼肉とコラボレーションしたかったのが始まりです。焼肉を食べた人が、食後に「ハーブのグミで口の中を爽やかにしてほしい」と考えました。

ローズマリーは消臭効果だけでなく、抗酸化作用ももっています。ステーキにも使われるハーブなので、焼肉にも合うと感じています。さらに、グミには口臭抑制効果があることを知って、もうこれしかないと。

ローズマリーは集中力や記憶力を高めるのにも良いそうです。caorは、ドイツの地域菓子であったグミ本来の固さを大切にしています。噛むという動作は脳の活性化にもつながるというし、消臭、抗酸化、集中力・記憶力の向上、脳の活性化と、ひと粒で何役にもなるのがcaorの特長です。

後編でも、さらにお話をうかがいます!

地元素材を使った新商品開発講座への参加をきっかけに、これまでに経験のない食品開発に挑戦した金山さん。後編では、caor完成までに苦労した点や今後の夢について語ってもらいました。

▶▶ハー ブの街から全国へ!ゼロから始めたローズマリーグミ「caor」開発物語(後編)|ふぉろかるーlocal follow upー

通信販売サイト:https://herbdeohotsk.base.shop/items/15794988
販売場所:コミュニティプラザパラボ・東武イーストモール端野店・セブン-イレブン端野町店 など 

- 株式会社 伊谷商事 -
住所:北海道北見市北4条西3丁目1−2
電話:0157-25-6926

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投稿者プロフィール

こなみじゅんライター
北海道在住ライター。いくつになっても3歳児の好奇心を手放せません。伝えたいことを伝えたい相手に届けるお手伝いをします。

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