[北海道]ハーブの街から全国へ!ゼロから始めたローズマリーグミ「caor」開発物語(後編)

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2回に分けてお届けしている株式会社伊谷商事 金山美香さんのインタビュー。前編では、食品開発未経験ながら北海道北見市でローズマリーグミ「caor(きゃおーる)」を開発した金山さんに、販売に至った経緯やローズマリーグミを商品として選んだ理由についてお話を聞きました。

▶▶ハー ブの街から全国へ!ゼロから始めたローズマリーグミ「caor」開発物語(前編)|ふぉろかるーlocal follow upー

後編では、開発時に苦労した点や金山さんの今後の夢についてご紹介します。

――初めての商品開発は2年にわたり大変だったのではないでしょうか。

左:ローズマリー畑   右:抽出エキス

金山さん:はじめはローズマリーを自分で栽培していたのですが、グミに入れるエキスを作る量に全く足りませんでした。さらにローズマリーは寒さに強いハーブといいますが、真冬はマイナス20度以下という北見の寒さには耐えられず、何十本もダメにしてしまいました。今は、美幌のハーブ農家と契約して、ハウスで栽培してもらっています。私には難しかったローズマリーを、愛情を持って上手に育ててくださっています。

味についてもさまざまな試作品を作りました。グミの製造をしてもらっているロマンス製菓株式会社の協力のもと、東京農業大学の学生さんなどの意見を参考にしました。

他にも、展示会や札幌の地下歩行空間などで約500人に試食してもらいました。試行錯誤の末、試食した95%以上の人においしいとアンケートで回答してもらえるグミが完成しました。

ローズマリーの量は、子どもでも食べられるよう、また多くの人に好まれるようにふわっと香る程度にしています。子どもの頃からこのグミに慣れ親しんで、北見のローズマリーグミを思い出の味にしてもらえれば嬉しいです。

北見のハーブを1人でも多くの人に知ってもらいたい

――今後はどのような夢を持っていらっしゃいますか。

金山さん:まずは継続すること。発売開始から数ヶ月の商品ですから、販売しつづけて認知度を高めることが必要だなと思います。その先は、自社で観光農園を作り、そこに観光客を呼び込みたいという思いがあります。1人でも多くの人に、北見のハーブ畑を見に来てもらえたら。

北見には、「香りゃんせフェスティバル 」というハーブのお祭りがあります。2019年に初めてそのお祭りに参加させてもらい、北見のハーブを盛りあげようと23年間もお祭りを続けてきた先人たちの想いに感動しました。たくさんの北見の子どもたちがそのお祭りに行ってハーブを楽しむもののひとつになれるように、caorを続けていけたらいいなと思っています。

ハッカを始めとするハーブを使用したお菓子やせっけんなどを長年製造している方が、北見には大勢いらっしゃいます。弊社のローズマリーグミに限らず、こういった商品を通して「オホーツクのハーブはいい香りだね」「オホーツクって北海道のあの位置にあるのね」と、オホーツク産ハーブやオホーツクのことをより多くの人に知ってもらいたいです。

これまでにオホーツクのハーブを守り続けてきた先人たちがいるからこそ、私もこの地のハーブを多くの方に届けたいという想いがあります。

編集後記

ご紹介しきれませんでしたが、金山さんのお話には大変多くの産学官組織や個人の名称が出てきました。金山さんの地元や良い商品作りへの熱い想いに賛同して、多くの協力者が現れたように感じます。

2019年8月現在で発売から9ヵ月ながらも、販売経路の拡大や雑誌やテレビでの紹介など広がりを見せているcaor。金山さんとcaorのさらなる飛躍が楽しみです。

通信販売サイト:https://herbdeohotsk.base.shop/items/15794988
販売場所:コミュニティプラザパラボ・東武イーストモール端野店・セブン-イレブン端野町店 など 
 
-株式会社伊谷商事-
 住所:北海道北見市北4条西3丁目1−2
 電話:0157-25-6926

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投稿者プロフィール

こなみじゅんライター
北海道在住ライター。いくつになっても3歳児の好奇心を手放せません。伝えたいことを伝えたい相手に届けるお手伝いをします。

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