[北海道]こころに寄り添うライフオーガナイザーわがつまともこさん

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多くの人の前でお仕事について語るわがつまさん

北見市でライフオーガナイザーとして活躍しているわがつまともこさん。私が彼女と出会ったのは、地方での女性起業家の増進を目的とするイベントでした。同じく地域における起業女性のロールモデルとして出展側で参加し、名刺交換を行ったのが2018年4月のこと。

ライフオーガナイザーという聞きなれないお仕事をしていたこと、そして彼女の包み込むような優しい雰囲気に惹き込まれ取材を申し込んだのが同年8月。くらしオーガナイズ「ひとつぼし」としての活動を追う中で、その理念と目指す場所に共感し、感動を覚えました。

ライフオーガナイザー®とは

ライフオーガナイザー®という職業をご存知でしょうか。ライフオーガナイザーとは、「一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会」が生み出した造語です。「ライフ:生活を」「オーガナイズ:整理する」人、という意味合いをもちます。ライフオーガナイザーは、依頼主の暮らしを最適化するために、家の片付けや思考の整理をお手伝いしてくれます。

ライフオーガナイザーの特長は、依頼主の思考の整理、感情の整理といったメンタル面に寄り添う部分にあります。

「部屋を片付ける」というと、いきなり物を捨てなければならないと考える人も多いでしょう。ところが、ライフオーガナイザーは必ずしもそれを推奨しないというのです。

人は感情を持っていますから、片付けのためとはいえ、突然思い出の詰まったものを捨てることは簡単ではありません。

ライフオーガナイザーは、「無駄なものを捨てましょう」とするのではなく、自分にとって本当に必要なものは何か、思考も物も分別してから、片付けや収納といったフェーズに入ります。片付けられない心理はどこから来るのか、なぜ物が増えるのか、そういった根本的な部分から解決に導いてくれる存在なのです。

「片付け」との出会い

片付けが苦手な人や、ストレスから部屋の掃除がうまくできないという人にとって、ライフオーガナイザーは心強い存在です。しかし、この職業の認知度はまだそれほど高くありません。にもかかわらず、わがつまさんはなぜこの職業を選んだのでしょうか。

わがつまさん:
きっかけは自身の病です。それによって、一時期片付けができなくなってしまったことがありました。家の中がゴチャゴチャになってしまい、途方に暮れていました。そんなとき、そばに寄り添ってくれたのが義母でした。一人ではどうしようもできないときに、ただそばにいてくれた義母の存在がどれだけ心強かったか。

体や心が弱っているとき、健康なときと同様に家事や仕事を進めるのはむずかしいものです。また、家事は主婦の仕事とされる風潮も根強く残っており、さまざまな物事を抱えて、家の中で行き詰まりを感じている女性も少なくないでしょう。片付けられないことに罪悪感を覚えたことがある人もいるのではないでしょうか。

しかし、家事が進まないのはあなたのせいではない。と、わがつまさんは語ります。

わがつまさん:
片付けられないという状態の裏には、精神的なものやストレス、忙しさなど、人それぞれの事情が隠されています。そこを掘り起こさず単に「モノを捨てる」という行動を促してしまうと、短期間でまた同様の状態を生み出してしまう可能性があります。例えば、モノを買うという行動によって家が片付かないのだとしたら、なぜ買ってしまうのか、そこにフォーカスしなければなりません。

物欲のせいならなぜ物欲が湧くのか、必要なものと不必要なものがわからないのなら、どうやってそれを見極めればいいのか。ライフオーガナイザーは、そういった部分から関わり、依頼主が納得して整理できる方法を見つけていきます。

誰かがそばにいるという安心感を

わがつまさん主催のワークショップにて

2018年に入り、わがつまさんは精力的に活動しています。冒頭でもふれたように、イベントへの出展やワークショップの開催、講師としての活動など、目まぐるしく動き、多くの人にその思いを伝えています。

わがつまさん:
本当は、人前に出るのがすごく苦手な性質で。できれば隠れて表には出たくない。開業した当時はそんなことを考えていました。『一歩前に出て、声を出してみよう。』そう思ったのは起業したい女性の支援をしている方との出会いでした。

それから仕事の幅を広げ、講座を開いたり、セミナー講師をしたりといったことをはじめました。

さまざまな悩みを抱えて今の場所から動けなくなっている人、すべてがわがつまさんにたどり着き、自身でコンサルティングを申し込めるわけではありません。セミナーやイベントを通して、ライフオーガナイザーという職業があること、気持ちを理解したうえで片付けをコンサルティングしてくれる存在がいることを知るでしょう。

もう、ひとりでがんばらなくてもいい。心地よい暮らしへ導く存在に

わがつまさん:
『片付けのためにそんな人(ライフオーガナイザー)に頼んだって、どうなるっていうんだ』

私のお客さまのなかには、ご家族にこのようなことを言われた方もいます。こういった言葉によって追い詰められてしまうと、さらに孤独感を深め事態は悪化していってしまうでしょう。

体や心がうまく動いてくれない、育児や仕事が忙しくて片付けまで手が回らない。そうした方の心のうちをよく聞いて、心地よい暮らしへと導けるよう、日々お客さまと向き合っています。

私もプロとして、大切なお客さまのお金をいただくわけですから、それに見合ったサービスを提供しなければなりません。この仕事には大きな意義がある。そう信じて活動しています。

今回、わがつまさんの主催するワークショップや参加されるイベントへと足を運び、その活動を実際に拝見しました。

柔らかな物腰にハキハキとした口調、信念のもとに紡がれる言葉たち。どうにかしたいのにどうにもできない、そのもどかしさを抱え、日々鬱々としてしまっているときに、差し出された手がわがつまさんの手だったなら。仕事や育児に追われ、家事まで手が回らず思わずため息をつく。そのそばに彼女のような人がいたら。”一人ですべて頑張らなければいけない”、そんな心細さから多くの人が解放されるのではと感じました。

まったくストレスのない生活は無理かもしれません。それでも、ストレスをためないための生き方や、生活の方法を模索していくことが大切です。片付けがうまくできず、心に魚の小骨が刺さったかのようにもどかしい思いをしているのなら、わがつまさんをはじめとするライフオーガナイザーを頼ってみてほしいと切に願います。

わがつまさんへのお問い合わせ、ご連絡は「くらしオーガナイズ ひとつぼし」のホームページからどうぞ。

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投稿者プロフィール

高橋みゆきふぉろかる代表
ふぉろかる編集長。頑張る人や企業を応援したいという気持ちから、ふぉろかるを立ち上げました。北海道北見市で「地域の宝」を探し中。

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・ブログの作成・運用……代筆いたします

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